Green NYC


1年9ヶ月ぶりにNYに戻ってきて、いろいろな事が真新しく映る。 まず市長Michael Bloomberg が進めているNY緑化政策。街のあちこちに公園が増え、ベンチやパラソル付きテーブルを備えた休憩ゾーンがストリートの真ん中にあちこち設置されている。自転車専用レーンも敷かれ、バイカーにとり住みよくなっている。目に見える形で住環境を変えてゆく市長の手腕はダイナミックで、2期目にして未だ高支持率を維持しているのも頷ける。そもそも公園や緑の在り方が、東京とNYは決定的に違う。NYーCentral Parkにせよ、Bryant Parkにせよ、私の好きなProspect Park にせよ、青々とした巨木が広大な敷地に多数植えられ、芝生はふさふさしていて思わず寝っ転がりたくなる。公園維持のために巨額の予算が投じられている。代々木公園には芝生は一応あるが、寝っ転がろうものなら土まみれになってしまう。今年は花見にいったが、宴会しているあちらこちらに砂利収集用テントを用いた巨大ゴミ箱が設置され、異臭を放っていたのには興冷めだった。投じる予算が違うという背景には、せっかく公園に行くのであれば、思わず寝っ転がりたくなる芝生がないとダメ、小動物が我が物顔で生息していないと(人工だとはいえ)自然とはいえぬ、と言う西欧の公園の基本コンセプトがあるように思う。そんな公園が交通・文化・商業機関が集中するビル群の真ん中にあったりするNYCはやはり刺激的だ。
(写真左上から、East Village の週末。友人のMaya & her son Parker とProspect Park で。先ごろ導入されたBike Lane。暇をつぶしたBryant Parkにて。)

Atsushi Funahashi 映画作家。「過去負う者」「ある職場」(東京国際映画祭2020)「ポルトの恋人たち 時の記憶」(主演柄本佑, ロンドンインディペンデント映画祭最優秀外国映画)「道頓堀よ、泣かせてくれ! Documentary of NMB48」「桜並木の満開の下に」「フタバから遠く離れて」「谷中暮色」「ビッグ・リバー 」(主演オダギリジョー)「echoes」を監督。著書に「まだ見ぬ映画言語に向けて」(吉田喜重との共著)A Tokyo-based filmmaker. Directed “COMPANY RETREAT”(Tokyo IFF), "LOVERS ON BORDERS"(Best Foreign Future LONDON INDEPENDENT FF 2018), "NUCLEAR NATION I&II", "Big River"(all premiered at Berlinale), "echoes". His book include “Undiscovered Film Language” (Co-written with Kiju Yoshida).

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