2017年の映画・ベスト

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お粗末ながら、わたくしめの2017年の映画ベストテンです。といっても、順位をつけるのは映画に反すると常日頃いっていますので、良かった映画のグループ分けだと見なしてください。
ーーーーまちがいなく傑作ーーーーー
24FRAMES    A. キアロスタミ
希望のかなた    A. カウリスマキ
甘き人生      M. ベロッキオ
ELLE        P. バーホーベン
Paterson       J. ジャームッシュ
予兆 散歩する侵略者    黒沢清
Stranger by the Lake   A. ギロディ
(製作年2013だが日本上映が今年)
ファンさん       ワン・ビン
トトと二人の姉      A. ナナウ
泳ぎすぎた夜       D. マニヴェル & 五十嵐耕平
ーー首位グループには入らないが、傑作ーー
ローガン           J. マンゴールド
氷の下 The Conformist    蔡尚君
ありがとうトニ・エルドマン  M. アデ
ライオンは今夜死ぬ       諏訪敦彦
息の跡             小森はるか
Ryuichi Sakamoto: CODA    S.N.シブル
沈黙 SILENCE         M. スコセッシ
あえて入れない)
ダンケルク      C. ノーラン
人生タクシー     J. パナヒ
どこにも属さぬ至高の別格)
牯嶺街少年殺人事件 4Kレストアバージョン   E. ヤン
ーーーーーーーーーーーーーー
上位は、作家による視点の強度を持った作品ばかり。
Youtube の映像が氾濫する今日において、誰でもなんでも動画を撮れてしまう。
しかし、世界に対する切り口 FRAMEを示すのは、鋭い知性と胆力がなければできない。
映画はこうなんだぞ、と静かに力強く語る作家たちの作品が残ってゆく、と思う2017年でした。

Atsushi Funahashi 映画作家。「過去負う者」「ある職場」(東京国際映画祭2020)「ポルトの恋人たち 時の記憶」(主演柄本佑, ロンドンインディペンデント映画祭最優秀外国映画)「道頓堀よ、泣かせてくれ! Documentary of NMB48」「桜並木の満開の下に」「フタバから遠く離れて」「谷中暮色」「ビッグ・リバー 」(主演オダギリジョー)「echoes」を監督。著書に「まだ見ぬ映画言語に向けて」(吉田喜重との共著)A Tokyo-based filmmaker. Directed “COMPANY RETREAT”(Tokyo IFF), "LOVERS ON BORDERS"(Best Foreign Future LONDON INDEPENDENT FF 2018), "NUCLEAR NATION I&II", "Big River"(all premiered at Berlinale), "echoes". His book include “Undiscovered Film Language” (Co-written with Kiju Yoshida).

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